朝は嫌い
朝とは何か。
徹夜から迎える朝の嫌悪感は異常。
もう嫌だ、もうだめだという感情が支配する、というより寝たい。
吐き気と嫌悪感の中で僕は生きる意味を初めて探してしまう。
辛い時こそ探してしまう。
なぜ、こんなに辛い世の中を生きなくてはならないのか?
しかし楽しい時に、
なぜ、今は生きているのにこれほどまでに楽しいのか?
などとはあまり考えない。
ここ、京都は雪が降る。
年が明けてからもう何回も降った。
身が凍え、心も固まる。炬燵に入る。
日陰はなかなか溶けなくて危ない。
人通りがあまりないところは余計に凍っている。
僕の心臓もすぐに凍る。
瞬間凍結。
溶かしてくれる轍はまだない。
自堕落な生活はまだまだ続く。
それなのに疲労は雪のように降り積んでいく。
徒労、徒労。
錆付いた鎖は心を縛る。
痛いなんて周知。
徹夜越しにミルク牛乳を飲む。がぶがぶ。
飲み過ぎて気持ち悪い。
吐き気の中に夜が過ぎる。
甲高いニュースを眩しそうに眺め、投函される新聞配達の音が響く。
朝とは何か。