2014-01-01から1年間の記事一覧

短歌「世界が文字にならないうちに」

また朝だコインを投げたらうら/おもて 夜は深紅のカーテンに散る 換気する音がうるさい めちゃくちゃに海の氷は掻き混ぜられて 東京は3の腹から産まれ出た 012は足掻けども0 背表紙を撫でれば崖を越える日が孵化する いつかの自分が飛んだ 美しき君の…

短歌「あかあかと砕ける」

愛嬌をさわるこわさは盲目に辿る煙の螺旋階段 褐色に唐辛子舞う水面のどこにいるのか鈴振る者は 連れてゆく列車の夜は夢を切る 明日の天気を教えないよう 腐食するセーブデータの餞にスーツを羽織る父を見送る ザリガニはエビと同じであったろう 傷は報われ…

匿名/現実における理性と欲望の交差点

★「ガッチャマンクラウズ」レビューです。あにこれβにも載せています。(http://www.anikore.jp/review/1111472/)匿名/現実における理性と欲望の交差点 監督である中村健治さんはこのアニメをつくるに当たって、1「現代は、ネットによってわれわれの心が…

11/24 第十九回東京文学フリマ 気になるサークル

さて、もうすぐ文学フリマが開催されますね。皆さん、風邪には気をつけてください。あれかな、東京での開催というとモノレールでガタガタ川を越えゆくあのホールでやるのかな。名前は分からないけれど、あのモノレールで大きな川を越えていくのは風情があっ…

「ただいまサナトリウム」通販のお知らせ

大阪文学フリマ、盛況の内に終了しました。当日お買い上げの皆さま、ありがとうございました! 当日、印刷所から直接送られた冊子を初めて僕も手に取りましたが、200頁弱の大ボリュームになっており、表紙もかなりよく色がでて、良い出来になっていました。 …

第二回大阪文学フリマ(9/14)に「海岸幼稚園」を委託されます

9月14日の文学フリマ@大阪に僕も参加する(というか、当日もブースにいる)「だれにもわからない。」(A-19)にて小説合同誌『ただいまサナトリウム』を頒布することは先にもお知らせしましたが(http://d.hatena.ne.jp/yozora_k/20140820/1408503242)、そ…

第二回文学フリマ大阪 冊子紹介「ただいまサナトリウム」

はてなブログ(http://yozora.hatenablog.com/entry/2014/08/14/043802)の方にも載せましたが、こちらにも。第二回大阪文学フリマ(2014.9.14)にて「だれにもわからない。」(ブース:A−19)というサークルで、『ただいまサナトリウム』という小説合同…

「あまい静寂」

『あまい静寂』 「脈動はどこまで続いていくのだろう?」君の和訳はいいね鬱だね ラムネ瓶髑髏の窪に挿し込んで未来を知った暑い夏の日 海なのだろうか汽笛の昇る 散らかったヒレアザミの綿遥かに泳ぐ 階段を踏み外してしまったね 甘いしじまが聞こえている…

短杯2014『友』に参加しました。

短杯という短歌のチーム戦で得票を争うという企画があったので、僕も急遽周りの方に声をかけて、「憂性能」というチーム名を冠して参加することにしました。〆切1日前に呼びかけたにも関わらず、快く引き受けてくださった皆さん、本当にありがとうございま…

しあわせはっぴーにゃんことnote

事後報告という形になってしまうのですが、先日5月5日に東京で文学フリマがありまして、そこのカラフネというサークルの『しあわせはっぴーにゃんこ』という冊子に「ケラ美の一生」という小説を寄稿させていただきました。僕は会場には行けなかったので、ま…

「〈共‐個〉間の感じやすさ」(「たまこまーけっと」)

★「たまこまーけっと」レビューです。 あにこれβにも載せています。(http://www.anikore.jp/review/919490/) たまこまーけっと公式サイト http://tamakomarket.com/ 間の感じやすさたまこまーけっとは前近代的な共同体の話である。すなわち、個人同士が分…

「選択を選択する」(「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」)

★「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」レビューです。 あにこれβにも載せています。(http://www.anikore.jp/review/897189/) 俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している公式サイト http://noucome.jp/ 選択を選択する主人公…

「洗濯機的パラロギズム」

{[命にて]=/私の光/は誰か/へと/届いていますか/=[〈〈不安〉〉が鳴りて]} 愛したよ瞳の名札も剥がしたよぜんぶあげるからこっちに来てよ プールから上がったみたいに燦々と注ぐ言葉の花束がある 1と2を交互に数える父と母、倦怠を攫う風を真似して…

「僕たちは天使をゆく」

『僕たちは天使をゆく』 いつからか甘い記憶に鍵をされ物憂うだけの葦にて立てり 何度でも繰り返される表情の機微まで君の季節のようで アパートの階段を踏み地が開ける 不安に心が舞い降りてゆく 遠くへと街の気持ちは急ぐからまずiPhoneを二階から捨てる …

「天使が堕ちるまで」

小説「天使が堕ちるまで」投稿しました! http://ncode.syosetu.com/n7929bz/ 敷物ラグさんとの共作です。よろしくお願いします。

題名なし

りりぃ(@_pnpn_)さんにバスジャックのアヤナを描いていただきました。 嬉しかったのでこちらにも載せておきます。ネットに没頭してる感じがめちゃくちゃいいですね! りりぃさんのピクシブはこちら http://www.pixiv.net/member.php?id=1955681

「夜の唄――for requiem to reach nowhere」

「夜の唄――for requiem to reach nowhere」 http://ncode.syosetu.com/n5388bz/部誌に送る最期の話です。

卒論

卒業論文の口頭試問も無事今日終わりました。まあおそらくこれでゼミは修了だろうと思います。 さて、その卒業論文ですが手元に置いておいてもどうしようもないし、アップロードしたいと思います。 おそらく下記リンクでpdf表示できると思いますので興味のあ…

「四季」

『四季』「春START」綻ぶの子は滅ぶのか春に問う 風のいらへはすべて「善し」なり 存在をジャグリングするクラス替え 光の粒子は机に騒ぐ 氷解を求め流離う自己愛が分娩される始業式の日 川べりの卑猥な本が楽しげに新生活を語りはじめる 朝起きて手首に名無…

新年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。また今年も同人で冊子をつくりたいと思っています。秋の大阪文フリがその契機になればと思います。 そして大学は卒論は提出しましたが、単位不足により留年が決定しました。 □2013を振りかえっ…